第3回おおさかシネマフェスティバル 映画ファンのための映画まつり 2008年2月29日(金)〜3月2日(日)まで、大阪歴史博物館4階講堂にて
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《マキノ雅広監督生誕百年記念》マキノ雅広作品特別上映
日本映画の父といわれる牧野省三を父に持つ映画監督・マキノ雅広の誕生日はうるう年の2月29日。今年生誕100年に当たるが、誕生日だけを数えれば25歳の青年。無声映画時代も含めると、手がけた作品は計261本。なかでも「次郎長」もの(東宝で9本、東映で4本)を撮らせれば天下一品。任侠映画「日本侠客伝」シリーズなども忘れがたい永遠の天才青年監督に花束を!
次郎長三国志 第三部 次郎長と石松 2/29金第一部
次郎長三国志 第三部 次郎長と石松

1953年/東宝/88分/白黒
監督:マキノ雅弘 原作:村上元三 脚本:松浦健郎 撮影:山田一夫 助監督:岡本喜八
出演:森繁久彌、小堀明男、久慈あさみ、小泉博、若山セツ子、広沢虎造、河津清三郎、田中春男、田崎潤

東宝の「次郎長三国志」シリーズは1952年から54年の間に9本作られた。小堀明男の次郎長、森繁久彌の石松などが大暴れの痛快時代劇。広沢虎造の名調子に乗っておなじみ清水一家の殴り込み。大阪・枚方生まれの森繁はこの後『夫婦善哉』(55年)で一躍スターに。
千姫と秀頼 2/29金第二部
千姫と秀頼

1962年/東映京都/86分/カラー
監督:マキノ雅弘 原作:三上於菟吉 脚本:安田重夫、高橋稔 撮影:山岸長樹
出演:美空ひばり、中村錦之助、高倉健、近衛十四郎、平幹二朗、千原しのぶ、沢村貞子、東野英治郎

大阪城落城から始まる戦国絵巻で、千姫の美空ひばり、秀頼の中村錦之助、そして浪人片桐隼人の高倉健という豪華スターが競演。家康の指令を受けた徳川方と豊臣方の攻防と、千姫の恋をマキノタッチで描いた娯楽時代劇。ひばりは後に梅田コマ劇場でも千姫を演じた。(カラー作品)

日本侠客伝 浪花篇 2/29金第三部
日本侠客伝 浪花篇

1965年/東映京都/98分/カラー
監督:マキノ雅弘 脚本:野上龍雄、村尾昭、笠原和夫 撮影:三木滋人
出演:高倉健、鶴田浩二、大友柳太朗、藤山寛美、村田英雄、里見浩太朗、長門裕之、南田洋子、八千草薫

マキノ監督は「日本侠客伝」シリーズ9作までを撮ったが、これはその第2弾。高倉健が弟の死で横浜から大阪港にやって来て、そこで働く沖仲仕を搾取する悪の博徒一家をやっつける任侠映画。助っ人は鶴田浩二で、「おおきに」の大阪弁が心地よい。長門裕之らマキノ一家も出演。(カラー作品)
※上映前に、マキノ監督の甥・長門裕之さんのトークショー開催(予定)

マキノ雅広監督
1908年2月29日生まれ。京都市出身。父・牧野省三が所長を務めていた日活撮影所で子役や女形として映画界で働く。18歳のとき『青い眼の人形』で監督デビュー。すぐにその才能を開花させ、『浪人街 第一話 美しき獲物』(28年)がキネマ旬報でベストワンに。以来、映画各社を股にかけて娯楽作品を矢継ぎ早に手がける。スターを起用して短期間に撮り上げヒットさせる効率のいい「早撮りの名人」の名も。女優を演技開眼させるのも天下一品。藤純子(現・富司純子)育ての親。偉大なる職人監督。正唯、正博、雅弘、雅裕、雅広と改名している。1993年没(享年86)。
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《追悼田中徳三監督》田中徳三作品特別上映
昨年、32年ぶりに映画作品を発表。その喜びの完成披露上映会からわずか一月あまりで急逝された田中徳三監督。「悪名」シリーズをはじめ「眠狂四郎」「座頭市」「兵隊やくざ」シリーズなど大映の看板作品を背負った屈指の職人監督だった。「老いて華やぐ」、お好きなその言葉どおり87歳にして『田中徳三監督 少年河内音頭取り物語』を監督。その華やかな姿は永遠に残る——。
悪名 3/1土 第一部
悪名

1961年/大映京都/94分/カラー
監督:田中徳三 原作:今東光 脚本:依田義賢 撮影:宮川一夫 美術:内藤昭
出演:勝新太郎、田宮二郎、中村玉緒、中田康子、水谷良重、浪花千栄子、阿井美千子、須賀不二男

勝新太郎をスターに押し上げた「悪名」シリーズ第1作。八尾の朝吉とモートルの貞の絶妙なコンビによる痛快娯楽作。共演の中村玉緒と勝はクランクイン直前に婚約し、本作のヒットが二人への祝杯となった。溝口組のスタッフが集結し、大映京都の力量が発揮された大傑作。(カラー作品)

 
田中徳三監督 少年河内音頭取り物語 3/1土 第二部
田中徳三監督 少年河内音頭取り物語

2007年/吉本興業/35分/カラー/デジタル
監督:田中徳三(劇中劇)、河内家菊水丸 脚本:新矢由紀 撮影:池田俊巳 音楽:石田雄一
出演:田中好子、里見まさと、高嶋史也、三島ゆり子、高田次郎、西川のりお、河内家菊水丸

新聞(しんもん)詠み河内音頭家元・河内家菊水丸の実話を基に、河内音頭取りを目指した少年と、それを見守る母親の姿を描く。菊水丸が少年時代に影響を受けた『悪名』の田中徳三に演出を依頼、さらに母親役も田中好子という憧れの二人が参加。田中監督の映画渡世最後の作品となった。(カラー作品)
 
 
田中徳三監督 田中徳三監督
1920年、大阪船場生まれ。48年、大映京都撮影所入社。森一生、溝口健二、黒澤明監督などの助監督を務め、58年に監督デビューし、60年の『疵千両』で監督新人協会作品賞。61年、勝新太郎を一躍スターに押し上げた「悪名」シリーズ第1・第2作を発表。以後も「眠狂四郎」「座頭市」「兵隊やくざ」シリーズなど大映の看板シリーズを背負う。71年に大映が倒産するまでに49本を発表し、その後はテレビでヒット作を連発。昨年夏に『田中徳三監督  少年河内音頭取り物語』を実に32年ぶりに監督するが、12月20日急逝(享年87)。
 
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話題の未公開作品特別上映&ベストテン受賞記念上映
 
ブラブラバンバン 3/1土 第二部
ブラブラバンバン

2007年/「ブラブラバンバン」製作委員会/93分/カラー
監督・脚本:草野陽花 原作:柏木ハルコ 脚本:森田剛行 撮影: 鈴木一博 音楽:磯田健一郎
出演:安良城紅、福本有希、足立理、岡田将生、近野成美、徳永えり、さとう珠緒、藤村俊二、森本レオ、原日出子、宇崎竜童

柏木ハルコの人気漫画を原作に、宝塚出身の草野陽花監督が撮り上げた話題の青春学園音楽ムービー。高校の吹奏楽部を舞台に、一風変わった主人公が、一度はつぶれた部を復活させ、幾多の困難を乗り越えてブラスバンドの甲子園「普門館」を目指していく姿を描いた感動作。
◎3月15日(土)全国ロードショー  ★作品オフィシャルサイトはこちら

 

 
松ヶ根乱射事件 ベストテン第1位・作品賞・監督賞・脚本賞受賞作品 3/2日
松ヶ根乱射事件

2006年/シグロ、ビターズ・エンド、バップ/112分/カラー/PG-12
監督:山下敦弘 脚本:向井康介、佐藤久美子、山下敦弘 撮影:蔦井孝洋 照明:疋田ヨシタケ
出演:新井浩文、山中崇、木村祐一、川越美和、三浦友和、キムラ緑子、烏丸せつこ、西尾まり、光石研

雪国で引き逃げ事件が起こり、子供が現場を不思議そうに見る場面から始まる。交番勤務の警官(新井浩文)が早速駆けつけ、事件の行方と同時に、彼と家族や村の人たちのおかしな物語に発展する。大阪芸術大学出身の山下敦弘監督が、日本人の土着性を若い感性で描き出した傑作! (カラー作品)
 
 
犬と私の10の約束  主演男優賞(加瀬亮)、助演男優賞(豊川悦司)受賞記念上映 3/2日
犬と私の10の約束

2008年/配給:松竹/117分/カラー
監督:本木克英  原作・脚本:澤本嘉光、川口晴 撮影:藤澤順一 音楽:チョ・ソンウ 歌:BoA
出演:田中麗奈、豊川悦司、加瀬亮、高島礼子、福田麻由子、佐藤祥太、池脇千鶴、布施明、笹野高史

『クイール』などをヒットさせた松竹が、動物シリーズの新作としておくる感動作。母親を亡くした少女が、父親と犬のソックス(ゴールデン・レトリーバー)と暮らし成長する10年間をほのぼのと、そして切なく描き涙を誘う。松竹期待の実力派監督・本木克英が、豪華出演陣を得て爽やかに描き出した感動傑作。
◎3月15日(土)全国ロードショー ★作品オフィシャルサイトはこちら

 
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スペシャルイベント「チャン・チェン(張震 chang chen)との夕べ」開催決定!
コミュニティシネマ大阪のサイトはこちら
2/29(金) 各部入替制
〈マキノ雅広生誕百年記念〉マキノ雅広作品特別上映
●1部
12:30〜『次郎長三国志 第三部
 次郎長と石松』
とお話
●2部
15:00〜『千姫と秀頼』とお話
●3部
17:30〜『日本侠客伝 浪花篇』
長門裕之さんトークショー(予定)
3/1(土) 各部入替制
〈追悼田中徳三監督〉田中徳三作品特別上映
●1部
11:00〜『悪名』
13:10〜河内家菊水丸さんトークショー
13:40〜『田中徳三監督 少年河内音頭取り物語』
話題の未公開作品特別上映1
●2部
14:50〜『ブラブラバンバン』
草野陽花監督舞台あいさつ(予定)
3/2(日) 1日通し券
ベストテン発表&表彰式
10:00〜あいさつ
10:10〜〈ベストテン受賞記念上映〉『松ヶ根乱射事件』
12:05〜ゲストトーク
山下敦弘監督、向井康介さん
12:45〜2007ベストテン発表&表彰式
話題の未公開作品特別上映2
14:30〜『犬と私の10の約束』
舞台あいさつ